2012年09月30日

紀州の丸桟瓦

イベントなど次々と予定があり賑やかになりそうですが、地道に町並みの細かいことなどを書き綴っていきます。

何気なく見過ごす屋根の瓦ですが、黒江では紀州の特徴的な「丸桟瓦」をあちこちで見ることが出来ます。


一般的な桟瓦はこんな

側面の重なりのところの形状が違うのがわかると思います。
江戸時代には紀伊徳川家に関わりのある建物によく使われていたと聞きました。
この丸桟瓦は作るのも葺くのも手間がかかるようです。
とは言え産地の有田や和歌山市の安原あたりでは農業用の物置などにも葺かれてたりしますけど・・・icon11

   (有田川町の国道沿い)
製造は近年までされていたようですが、安い瓦に負けて今はもう作られていません。
この瓦で葺かれた屋根を維持していくなら、既存のものを保存しておかなければいけません。

近畿では他所で見かけた記憶がないのですが、播磨地方では使われているようです。

   (三木にて)

細かいことですけど、黒江に来られた際はちょっと気を付けて屋根を見てください m(_"_)m  

Posted by 黒江の町並み景観づくり at 10:35Comments(2)景観