2017年09月26日

古民家は観光資源だ!手当てをしないと無くなります

古民家は観光資源だ!手当てをしないと無くなります
(過疎対策に古民家利用はどうでしょうを改題・加筆修正:2014年6月初稿)

ブログはあまり長くなく、くどくなく、そして新しく、
面白いのがその使命だと思っています。
これから書くのはもうほとんど書きあがっておりますが、
長いので3回くらいに分けて発表いたします。
ただし面白い記事ではないです。
念のため。

最初に、ど素人の戯言と逃げておきます。


      過疎と移住
先日、某TVで過疎地域に移住をしてきていただこうと奮闘する番組がありました。
偶然それを観たわけです。
紀美野町の取組も紹介されておりました。

わたしはもともと美里(野上ではないんです)に住んでみたいと思っている一人であり、
そのTVを観て「あー頑張っているなー」と感慨もひとしおでした。
美里(現:紀美野町)は山、川、田んぼがあり、冬は厳しいかも知れないが、
それらが魅力となり人を田舎暮らしにひきつけている。
そして紀美野町は県の応援も受け、積極的に過疎解消に取組んでいる。

和歌山県のHPを少し覗きました。
田舎暮らし地域紹介の中の移住推進市町村に2市15町村。
主な市町村は県のHPに過疎対策を考えて載せていました。
2市15町村は何れも風光明媚な市町村で田舎暮らしを売り物にできる。
そして、マニュアルを作りせっせと取り組んでいる。
取り組んでいる市町村と、いない市町村では将来的に大きな差が生じると思う。

今、日本社会で過疎が進んでいないのは、大都会のみか???
残念ながらそう考えるのが普通ですね。
貧富の差が激しい。それはまるで大都市と地方の過疎とそっくりです。

話は少しだけ逸れますが、
三年前に怖い記事が出ました。
『日本の人口が減ると、全国の地方自治体の維持が難しくなる2040年には自治体が半減』だそうで、
過疎とかを大上段に構えて云っている場合ではないのです。
が、未来に責任を持つ意味で、今をなんとかせんとアカン。


    海南は?
さて海南市はどうか?そこが問題です。
過疎過疎なのに田舎暮らしの市町村のような売り物が無い訳です。

でもホンマはあるんです。
古民家と云う目玉が!

市で田舎暮らしの案内を開設しているのは田辺市と新宮市だけ。
内容は閲覧していないのでどうなっているかは不明だが、
市という呼称だけで胡坐をかいていたら、足元をすくわれると思います。

過疎の一番の要因は「働く場所が無い」が挙げられます。
それとよく聞くのが、進学で故郷を離れた子供がそこで就職→帰って来ない。

仕事が無い→人が減る→過疎になるのスパイラル。
仕事がないを嘆いても仕方が無い。

現実の解決策は企業誘致しかない→でも誘致できない。
それでは企業誘致が出来ない要因は何なのでしょうか?
土地が無い、土地が高い、交通の便が悪い等なのでしょうか?
海南は大阪の衛星都市には成れないのか?

大阪の衛星都市に成れなくても、
関空から黒江まで1時間30分で来られます。
関空からの外交から来られる方の観光場所として脱皮するべきだと思います。
これには官民学が今素早く取り組むべき課題だと思います。
躊躇をしている暇はありません。
遅れれば取り残されます。

海南市のHPを見に行くも、観光・過疎対策の目玉が無い。
何処の市町村も、売りになる観光を目玉にし、プッシュをしている。
鈴木屋敷、熊野古道、長保寺etcがあるも住民の意見はどうなんでしょうか。
保存を氏しようとか、守っていこうとかの、動きがあるのでしょうか?

唯一最近になり「空き家バンク」なるものを設置するも、
耐震、防火の絡みがあるのかS56年以降の建物と限定。
登録は2件。この制度は範囲が限定されるのでどうかと思います。

お役所ですから、
何かあれば、突き上げがある→責任を取らされる→だから思い切った手が打てないのスパイラル。
負の連鎖。

借り手側の特典をもうけたらどうでしょうか。




      財産としての古民家を守る
(日本以外の国はほとんどが石文化です。石は朽ちない。
日本の建造物は全て木の木造文化です。木造は修理をしないと長くは保てない)

そこで、海南市は古民家を利用・応用した移住を、
観光・過疎対策の目玉にすることは出来ないのか?
古民家はまだ今は沢山あります。しかし老朽化で雨漏りが酷く、つぶされて更地になり、
そのままにして放置されるか、無粋なガレージになってしまいます。
古民家を保全するために費用を出してもらえばそれに越したことは無いのですが、
それを海南市に要望するのはまず無理と考えられます。
古民家を解体するのは簡単です。でも、潰したものは元には戻せない貴重な建築物です。
見た目と使いよさの近代建築はそんなに長い年月はもたない。
使い勝手が悪くても古民家は丈夫なんです。

古民家を「古民家バンク」に登録して援助をしていく。
例えば築50~60年、61~70年、71~80年、81~90年、91~100年等として登録。
勿論、住めるどうかの可否。修理の有無等を登録して紹介をする。
借り手は原則海南市以外の人とする。

援助は借り手側に設ける。
例えば借りた人に1ヶ月1,2万円程度の家賃補助を2年程度とする等の具体策など。
古民家と云えば「黒江」ですが、我田引水になりますので、
全市の古民家を対象にして、過疎対策を考え実行してはどうなんでしょうか?

海南市のHPには「景観」のことについては少し触れているくらいで、時間がかかりそうです。
「古民家」にはもう待つ時間がありません。悠長に構えていられないのが現状です。
わたしらが「わかやま景観づくり協定 知事認定 第 1 号」をいただいてから二年半になりますが、
二年半の間に解体された「古民家」が、わたしの周りにたくさんあります。
わたしが思っている以上の速さでそれが進んでいるのが現状です。

本来ならば、出来る出来ないにかかわらず、
住民の公僕である議員が取組んでも良い事案だと思います。
支持団体や自治会の依頼は受けて当然ですが、
もう少し未来につながる仕事もしていただきたいと思います。
  以下省略(もっと云いたいことがあるが)


文責のわたし個人の意見で、団体の総意ではありませんが、
古民家は観光資源です。
古民家を大いに利用するというのはどうでしょか?
素人の考えですが、どんなものでしょうか???


古民家の町並み景観は売り物になると思います。
産業振興課に「古民家・景観係」でも作ったらどうでしょうか。



以上は2014年の資料を参照しております。
2017年には変わっているところもあると思います。

黒江の町並み


              文責:syun


   


Posted by 黒江の町並み景観づくり at 13:14Comments(0)景観空家関連たてもの・まちなみ